引き続き、「情報モラル教育」について、東京工業大学の松田先生、東京経営短期大学の玉田先生にお話を伺います。
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従来の指導法では行き届かなかった、「未知の事象にも適切に対応できる」ようにするための「3種の知識指導法」とはどのようなものなのでしょうか?
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「3種の知識」とは、「道徳的知識・情報技術の知識・合理的判断の知識」の3つを表します。
●「日常モラル」を再確認
「道徳的知識」では小学校からの道徳教育で養ってきた知識のなかから、情報モラルに特に必要な要素をピックアップしています。
自分の欲望に打ち勝ち、情報の真偽を正しく判断できること、相手の気持ちを思いやり不愉快にさせないようにすること、また、悪いことを悪いと注意できたり、社会的なルールを守れること・・・まさに「いつでもできて当然」のことですね。
ですが、自分自身を振り返ると、誰も見てないから~とか、面倒に関わりたくないから見ないふり、なんて身に覚えのあることもいろいろ。
授業では、これらの「自分自身とのかかわり・他人とのかかわり・社会との関わり」を軸に、あらためて自分の行動や考え方を振り返ります。
●基本知識+知らないことは確かめる
「情報技術の知識」では「デジタル化の仕組み・情報通信ネットワークの仕組み・情報公開/保護と個人の責任」について学ぶことが望ましいそうです。
しかし、これらのすべてを授業内で教えるのは難しく、また情報化の進展にしたがってたえず変化していくものです。
ですので、授業では「必要なときに必ず確認する」ことを身につけます。
わからないことがあれば、一度立ち止まって調べたり、専門家に尋ねるようにすれば間違った行動はとらずにすむのです。
この2つの知識があれば、たいていのことには対応できるかな、と思いますが・・・ここに思わぬ落とし穴があるのです。
玉田先生「道徳的モラルが高く、情報技術知識も豊富な子どもほど消極的になってしまう傾向があります。知識があるがために、マイナス面ばかりが気になるようになるのです。ですから、次は”技術が怖いのではない”ということを学習する必要があります。」
そこで登場するのが3つ目の知識、「合理的判断の知識」です。
先に学んだ2つの知識を元に、目の前の出来ごとにどう対応していくべきか、判断するための考え方の枠組みです。
次回は、この「考え方」についてお話します。
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