ネットスターのタカハシです。
これまで4回にわたって、総務省から発表された「平成18年度電気通信サービスモニターに対する第2回アンケート調査結果」の中身を細かく眺めてきましたが、本日は携帯電話のフィルタリング部分について。
携帯電話の有害サイトアクセス制限サービスについて、「今後の改善要望」を聞いているところがあります。
回答として一番多い
「多様なサービスをそろえて、利用者が選択できるように」(36.2%)
については、質問票のほうでは「ホワイトリスト方式、ブラックリスト方式及び利用時間制限など」という注釈もついています。
また、具体的にそれぞれの用語の説明もついています。
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ホワイトリスト方式とは:利用者が安心して利用できるよう、携帯電話会社が独自に定めた掲載基準を満たした公式サイトのみにアクセス可能で、それ以外のサイトへのアクセスを制限するフィルタリングサービス。
ブラックリスト方式とは:出会い系サイトやギャンブル系サイトなど特定のカテゴリに属する一般サイトへのアクセスを制限するフィルタリングサービス。
利用時間制限とは:夜中にインターネットにアクセスすることができないよう、夜間から早朝にかけてすべてのサイトへのアクセスを停止するサービス。
しかし、実際にはこの範囲までであれば、各社とも既にサービスラインアップに揃えてきつつあるんですね。
NTTドコモでは、3種類ともを実現済みで、このうちホワイトリスト方式に相当するのが、「キッズiモードフィルタ」、ブラックリスト方式に相当するのが「iモードフィルタ」ということになります。
またソフトバンクモバイルでもホワイトリスト方式として「Yahoo!きっず」(リンク先は報道資料のPDFです)、ブラックリスト方式として「ウェブ利用制限」を提供中です。さらにau(KDDI)では現時点ではホワイトリスト方式のみが用意されていますが、報道によればブラックリスト方式も既に準備中とのこと。この改善要望項目については、ある程度解決が見えはじめているというところでしょうか。
続く「フィルタリング精度を上げてほしい」(20.5%)は、ネットスターが正面から受け止めるべきお話ですね。
確かにまだ規制精度100%というわけではありません。もっともっと頑張ります。
そのあとに来る「閲覧制限する基準を明確に」と(20.5%)と、5位になっている「閲覧制限する理由を詳しく表示してほしい」(5.1%)は、一見すると似ているようで実は異なるご指摘なのだろうと思います。
閲覧制限サービスを支える仕組みは、「コンテンツ内容に応じて、ふさわしいカテゴリへの分類作業」と、「特定のカテゴリについては閲覧制限の対象とする方針決定」の二つに大きく分けられます。
家庭用のフィルタリングソフトやサービスの場合、前者をネットスターのような専門業者が担い、後者は各家庭の事情や考え方にあわせて、保護者が決めていくのが普通の分担です。
しかし、携帯電話のフィルタリングサービスについては、現時点では、後者を携帯電話事業者が一律に決めていて、保護者の考えを個別に反映させることはできないんですね。また、未成年者の保護に必要だろうという視点で、「広め」に対象カテゴリが選択されています。(実際の対象カテゴリ名については各社のウェブサイトでも公開されています。)
この点、社会貢献の一環としてサービスが無償提供されているがための制約ということなのでしょうが、まさに今後の改善が期待されるところです。
その意味では、本設問への回答で4位になっている「子どもの成長にあわせて、フィルタリングの強弱を設定できるようにしてほしい」(12.9%)は、このあたりの制約されたサービス内容からきている回答だと読むこともできます。
一方で、「閲覧制限する理由を詳しく表示」については、フィルタリングされた際に携帯電話上に表示される画面のことを指しているのかもしれません。
こんな感じで、閲覧制限されたサイトが、どのカテゴリに分類されているのかという情報は表示されないんですね。
単純に掲示板カテゴリとして制限対象になっているのか、違法と思われる行為カテゴリとして問題視されているのかは、利用者には判断の材料が与えられていないわけです。
確かにこの点も、普通のフィルタリングソフトであれば、制限の理由としてカテゴリ名を表示させることができるものが多いので、改善すべき点かもしれませんね。
なお、ネットスターが運営に携わる迷惑.jpという専門サイトでは、Webプロフィール確認ツールとして、カテゴリ分類の様子を確認いただくことが可能ですので、ご興味ある方はご利用ください。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
この連載も、おそらくあと一回ぐらいで終了にできると思います。
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